町の居酒屋オーナーがChatGPTでドリンクメニューとSNS告知文を一括作成:仕込み合間の30分作業で来店予約が月1.7倍に

町の居酒屋オーナーがChatGPTでドリンクメニューとSNS告知文を一括作成:仕込み合間の30分作業で来店予約が月1.7倍に
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町の居酒屋オーナーがChatGPTでドリンクメニューとSNS告知文を一括作成:仕込み合間の30分作業で来店予約が月1.7倍に

「メニュー考えて、インスタ投稿して、Facebook更新して……気づいたら夜の営業が始まってる」

これ、うちだけじゃないと思うんです。

千葉県松戸市で「炭火居酒屋 まきや」を一人で切り盛りしている牧野健二(48)です。席数18席、スタッフはアルバイトが2名という小さな店ですが、おかげさまで地元の常連さんに支えられて14年続けています。

ただ、正直なところ、ここ数年ずっと悩んでいたことがあって。それが「情報発信」です。料理の腕は磨いてきた自信があるし、酒の仕入れにもこだわっている。でも、それをうまく外に伝えられていなかった。季節のメニューを作っても告知が遅れる、SNSは週1回更新できればいいほうで、予約もなんとなく横ばいのまま。

そんな私がChatGPTを使い始めて8ヶ月。仕込み中の合間30分で、ドリンクメニューの文言からSNS投稿まで一気に作れるようになりました。結果として、月間の来店予約数は導入前の1.7倍になっています。今日はその話を、包み隠さず書いてみます。

なぜAIを使おうと思ったのか:娘の一言がきっかけだった

去年の秋ごろ、大学生の娘に「お父さんの店、インスタ全然更新されてないじゃん。あれじゃ新しいお客さん来ないよ」と言われたんです。

グサッときましたね。わかってるんです、わかってるんですけど。仕込みが終わったら体は疲れてるし、「何を書けばいいんだろう」と考え始めたら30分が溶けて、結局また投稿できずに終わる……その繰り返しでした。

娘に「ChatGPTっていうAIがあって、文章書いてくれるよ」と教えてもらったのが最初のきっかけです。最初は正直「そんな都合のいいもの、あるわけない」と思っていました。ITに詳しいわけでもないし、スマホでLINEとメールが使えれば十分という人間ですから。

でも、試しに娘のスマホで「秋の日本酒フェアの告知文を書いて」と入力したら、30秒で文章が出てきた。しかもそれが、自分が3時間考えても書けなかったような、読んでいてわくわくする文章で。

「これは本物だ」と直感しました。

翌日すぐにスマホでChatGPTのアカウントを作って(有料のPlus版、月3,000円弱)、使い始めました。最初の1週間は娘にLINEで操作方法を教えてもらいながら、少しずつ覚えていった感じです。

実際にどう使っているか:プロンプトと手順を全部公開します

まず「お店のプロフィール」を一度作ってしまう

ChatGPTを使い始めて最初につまずいたのが、「毎回お店の説明を最初からしなきゃいけないのか」という問題でした。娘に相談したら、「最初に店の情報をまとめたプロフィールを作って、毎回それをコピペして使えばいい」と教えてもらって、それが大正解でした。

私が毎回使っているお店プロフィールはこんな感じです(一部省略):

【店舗情報】炭火居酒屋 まきや/千葉県松戸市/席数18席/14年営業/オーナー牧野健二(48歳、一人経営)。コンセプトは「地元の人が週3で来たくなる、肩の力が抜ける居酒屋」。得意料理は炭火焼き全般、特に焼き鳥と魚介の炙り。日本酒は全国から店主がセレクト、常時15〜20種類。ターゲット客層は30代〜50代の地元在住・在勤のサラリーマン・主婦層。SNSはInstagramとFacebookを運用中。文体は親しみやすく、堅苦しくなく、でも品がある感じで。

このプロフィールをメモアプリに保存しておいて、ChatGPTを開いたら最初にこれをペーストするのが習慣になっています。これだけで、毎回「どんな店?」という説明から始めなくて済むので、作業時間がかなり短縮されました。

季節のドリンクメニューを作るプロンプト

ドリンクメニューを作るときに一番時間がかかっていたのが「キャッチコピーと説明文」でした。酒の名前と産地はわかってるんですが、「これをどう紹介するか」という言葉が出てこなくて。

今は以下のようなプロンプトを使っています:

【プロンプト①:ドリンクメニュー説明文の作成】
上記の店舗情報を踏まえて、以下の日本酒5本のメニュー説明文を作ってください。各酒について、①キャッチコピー1行(15文字以内)②説明文2〜3行(ひと口飲んだときのイメージや料理との合わせ方を含む)③おすすめの飲み方(冷・ぬる燗・熱燗など)の3点セットでお願いします。居酒屋メニューに載せる想定なので、難しい専門用語は避けて、初めて日本酒を飲む人にも伝わる言葉で書いてください。

①新政 No.6 S-type(秋田)②獺祭 純米大吟醸45(山口)③八海山 特別純米(新潟)④醸し人九平次 うすにごり(愛知)⑤田酒 特別純米(青森)

これを入れると、各酒について「ひとくち飲んだら、秋の夜長に引き込まれる」みたいな、お客さんが読んでわくわくするような説明文が出てきます。私が自分で書くと「すっきりした辛口です」みたいな無難な説明しか書けないので、これは本当に助かっています。

出てきた文章はそのまま使わず、自分の言葉に少し直します。「ここはちょっとカッコつけすぎかな」とか「うちの常連さんはもっとくだけた感じが好きだから」という調整を5〜10分でやって完成です。

SNS告知文をまとめて作るプロンプト

これが一番時間の節約になっています。1ヶ月分の告知文を、月初めに一気に作ってしまうやり方です。

【プロンプト②:月間SNS投稿の一括作成】
上記の店舗情報を踏まえて、2026年7月分のInstagram投稿文を8本作ってください。以下のイベント・テーマを含めてください。
・7/1:新メニュー解禁(夏の冷やしおでん)
・7/5:七夕限定ドリンクの予告
・7/7:七夕当日の特別ドリンク告知
・7/12:土用の丑の日に向けた鰻串の予約受付開始
・7/19:週末だけの限定メニュー紹介
・7/25:夏の日本酒特集
・7/28:月末感謝デーの告知
・7/31:8月の予告投稿

各投稿は①本文(200〜250文字)②ハッシュタグ(10〜15個)の2点で作ってください。親しみやすく、でも押しつけがましくない雰囲気で。予約を促す一言も自然な形で入れてください。

このプロンプト一発で、8本分の投稿文とハッシュタグのセットが出てきます。あとは写真を撮って、日付に合わせてスケジュール投稿するだけ。Instagramのスケジュール機能と組み合わせると、月初めに30〜40分かけて作業すれば、あとは自動的に投稿されていきます。

予約を増やすための「期間限定フェア」企画プロンプト

予約数を増やすうえで大きかったのが、定期的に「フェア」を企画するようになったことです。これもChatGPTに手伝ってもらっています。

【プロンプト③:季節フェアの企画立案】
上記の店舗情報を踏まえて、8月に実施できる「夏の居酒屋フェア」の企画を3案考えてください。各案について①フェア名②コンセプト(2〜3行)③目玉メニュー案(3〜4品)④集客のための特典やしかけ⑤SNS告知用のキャッチコピー(30文字以内)を出してください。予算をかけずにできる企画で、一人経営でも無理なく実施できるものをお願いします。

出てきた3案を見て、自分の仕入れ状況や体力と相談しながら1案を選ぶ。この「たたき台を出してもらう」という使い方が、料理人としての自分の強みと、ChatGPTの提案力を組み合わせるのにちょうどいいと感じています。

Facebookとの使い分け

Instagramは写真メインで短めの文章、Facebookはもう少し読み応えのある文章が好まれると娘に教わってから、投稿文を少し変えるようにしました。プロンプトの最後に「この内容をFacebook用に書き直してください。もう少し丁寧で読み応えのある文体で、400〜500文字でお願いします」と続ければ、すぐに変換してくれます。

正直に言います:失敗したことも3つあります

失敗①「AIの文章をそのまま使ったら常連さんに気づかれた」

使い始めて最初の2週間、出てきた文章をほぼそのまま使い続けていたんです。そしたら常連のKさん(60代、週2回来てくれるお客さん)に「最近の投稿、なんか文体が違うね。なんか他人が書いてるみたいで」と言われてしまいました。

これは本当に焦りました。自分の店の投稿なのに、「自分らしくない」と感じられてしまったわけで。

それ以来、必ず「牧野健二っぽく直す」という工程を5〜10分入れるようにしました。具体的には、自分がよく使う言い回し(「〜なんですよね」「実はこれ、」「ぜひ一度試してほしいんですが」など)を意識的に散りばめる。出てきた文章は「材料」として使い、最終的な言葉は自分の手でつける、というスタンスに変えました。

失敗②「架空のメニューを告知してしまった」

これは笑えない失敗で……。ChatGPTにメニュー企画を出してもらって、そのまま告知まで作って投稿したら、「そのメニュー予約したいんですが」という問い合わせが来て、実際には仕入れの都合でそのメニューが出せなかったことがあったんです。

お客さんには平謝りで、代わりのメニューを用意しましたが、信頼を少し損ねてしまいました。

今は「企画を考える段階」と「告知する段階」の間に、必ず仕入れ先に確認を取るステップを挟んでいます。ChatGPTが出した企画はあくまで「案」であって、実現可能性は自分でジャッジする。当たり前のことですが、便利さに慣れると飛ばしてしまうんですよね。

失敗③「プロンプトが長すぎて意図が伝わらなかった」

最初のうち、「なるべく詳しく書いた方が良い文章が出る」と思い込んで、プロンプトに条件を詰め込みすぎていました。「〜で、〜で、〜で、〜だけど〜ではなく〜を意識して……」みたいな長文プロンプトを書いたら、出てきた文章がすべての条件を中途半端に満たした、ぼんやりした内容になってしまって。

試行錯誤した結果、「1回のプロンプトで求めることは3つまで」を自分のルールにしました。条件が多いときは、複数回に分けて会話する方が、精度が高い文章が出てくることがわかりました。「最初に骨格を作ってもらって、次に肉付けしてもらう」という2段階のやり取りが今は主流です。

数字で振り返るBefore/After

8ヶ月間で変わったことを数字でまとめると、こんな感じです。

項目

導入前(2025年9月以前)

導入後(2026年5〜6月)

変化

月間来店予約数

約34件

約58件

+約1.7倍

Instagram月間投稿数

平均3〜4本

平均8〜10本

約2.5倍

SNS作業にかかる時間/月

約6〜8時間

約1.5〜2時間

約75%削減

季節メニュー更新頻度

年3〜4回

月1〜2回

約4倍

Instagramフォロワー数

約280人

約670人

約2.4倍

月間売上(概算)

約85万円

約112万円

約32%増

ChatGPTコスト

月約3,000円

予約数1.7倍というのが一番うれしい数字ですが、個人的には「SNS作業時間が75%削減」というのも同じくらい大きいと思っています。削減できた時間で、仕込みに集中できるようになったし、閉店後に少し余裕が生まれて、料理の勉強に使えるようになりました。

売上の増加については、予約客が増えたことでドリンクの回転が上がったことが大きいと分析しています。予約なしのフラッと来店と、「今日はここに来ると決めて来た」予約客では、滞在時間もオーダー数も違う。予約のお客さんは「今日は飲むぞ」という気持ちで来てくれているので、自然とドリンクの本数が増えるんです。

さらにここから:これからやってみたいこと

Googleビジネスプロフィールの口コミ返信もAIで

最近、Googleビジネスプロフィールへの口コミ返信にも使い始めました。お客さんからの口コミにどう返事を書けばいいか、いつも悩んでいたんですが、「以下の口コミへの返信文を、お店の雰囲気を壊さずに書いてください」とプロンプトを入れると、温かみのある返信文が出てきます。これも大幅な時間削減になっています。

メニュー表全体のリデザインに向けた文章整理

今年の秋を目標に、店のメニュー表を全面リニューアルしようと思っています。ChatGPTを使って全品の説明文を書き直して、デザイナーさんにデータを渡す、という流れを考えています。全品の説明文を自分で書いたら何週間もかかりますが、ChatGPTを使えば1日でたたき台が出せます。

常連さんへのDM・ニュースレター

LINEの公式アカウントを最近開設して、登録してくれたお客さんへの配信文もChatGPTで作っています。「今月のおすすめ酒3本を紹介する、親しみやすい文章」というプロンプトで、毎月の配信文が10分で書けるようになりました。まだ登録者数は少ないですが、開封率が高く、配信翌日の来店が増える傾向があります。

スタッフ向けの接客トークマニュアル

アルバイトの子が2人いるんですが、日本酒の説明が苦手で。「お客さんからこの酒の味を聞かれたらどう答えるか」というQ&Aをシート形式でChatGPTに作ってもらって、ラミネートして渡す計画を立てています。教育コストの削減にもなりそうで、楽しみにしています。

最後に:難しく考えなくていいと思います

私はITの専門家でも何でもありません。スマホでLINEができれば十分、というタイプの人間です。でも、ChatGPTは今のところ「自分の一番信頼できるアシスタント」になっています。

一つだけ言えるとしたら、「完璧な文章を出してもらおうとしない」ことです。最初から100点の文章を求めると、プロンプトが複雑になって使いにくくなる。60〜70点のたたき台を出してもらって、残りの30〜40点は自分で仕上げる。その分担がうまくいくと、作業時間が短縮されながら、自分の色も残せます。

メニュー作りに悩んでいる飲食店のオーナーさん、SNSの更新がしんどくなっている方、ぜひ一度試してみてください。月3,000円のChatGPT Plusは、私にとっては今一番コスパのいい投資になっています。最初の1週間は娘に手伝ってもらいながら覚えましたが、今は完全に一人で使いこなせています。あなたにも絶対できますよ。

※この記事は実際の店舗運営経験をもとに構成した事例記事です。数値は個人の事例であり、同等の効果を保証するものではありません。

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