EC兼業の手作り雑貨作家がCopilotで確定申告・帳簿整理を年間40時間から4時間に:税理士費用も不要に

EC兼業の手作り雑貨作家がCopilotで確定申告・帳簿整理を年間40時間から4時間に:税理士費用も不要に
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年40時間かけていた確定申告が、たった4時間で終わるようになった話

毎年2月になると、憂鬱な季節がやってきます。レシートの山、売上の集計、経費の仕分け……。ハンドメイド雑貨を作る喜びとは正反対の、無機質な数字との格闘。「好きなことで生きていく」はずだったのに、気づけば確定申告のために夜遅くまでパソコンの前で頭を抱えている。そんな経験、ありませんか?

私の名前は田中さゆりといいます。本業は会社員、副業として布小物やレザーアクセサリーの手作り雑貨をminneとCreemaで販売している、いわゆる「兼業ハンドメイド作家」です。開業して4年目。売上はようやく年間120万円を超えるようになりましたが、それと同時に税務処理の複雑さも増してきました。

昨年まで、確定申告の準備に費やしていた時間は年間で約40時間。それが今年、Microsoft Copilotを本格活用するようになってから、わずか4時間にまで圧縮できたのです。しかも税理士に依頼していた費用(年間3万円)もゼロになりました。この記事では、その具体的な方法をすべて公開します。

なぜ確定申告がここまで大変だったのか

そもそも、なぜ年40時間もかかっていたのか。恥ずかしながら正直にお話しします。

私がハンドメイド販売を始めたのは2022年の春。最初は趣味の延長で、年間売上も20万円以下だったので確定申告の義務はありませんでした。ところが2023年に売上が60万円を超え、2024年には初めて青色申告に挑戦することになりました。

問題は帳簿のつけ方をまったく知らなかったこと。minne・Creemaの売上、仕入れた布や金具の代金、梱包材費、プラットフォームの手数料、通信費の按分……。何が経費として認められて、何が認められないのか。複式簿記って何なのか。借方・貸方の意味すらわかりませんでした。

2024年の確定申告時は、税理士さんに相談しながらなんとか乗り切りましたが、費用は3万円。「来年も3万円かかるなら、もう少し売上を伸ばさないと意味がないな」とため息をついていました。しかも、そもそも資料をまとめるのに自分でも15時間以上かかっていたわけです。

転機は2025年の秋。Microsoft 365を仕事用PCで使っていたこともあり、Copilotが大幅にアップデートされたというニュースを見かけました。「Excelと連携して計算もできるって本当?」と試してみたのが、すべての始まりでした。

実際にCopilotで何をどうやったか:7つのステップ

ステップ1:売上データの一括整理(minne・Creema CSV活用)

まず最初に取り組んだのが、バラバラに保存していた売上データの統合です。minneもCreemaも、月次・年次の売上をCSVでダウンロードできます。ただ、この2つのCSVはフォーマットがまったく違う。列の並び順も、金額の表示形式も、手数料の扱いも別々でした。

以前は手動でこれを統合するのに丸一日かかっていました。今は、両方のCSVをExcelに読み込んで、Copilot in Excelにこう頼むだけです。

【プロンプト例①】
「Sheet1にminneの売上CSV(列:注文日、商品名、販売価格、手数料、振込金額)、Sheet2にCreemaの売上CSV(列:取引日、アイテム名、販売額、サービス手数料、受取金額)があります。これを統合して、Sheet3に日付・プラットフォーム名・商品名・売上金額・手数料・実受取金額の6列で一覧化してください。日付は昇順で並べ替えてください。」

これだけで、2つのプラットフォームの年間売上が1枚のシートに統合されました。作業時間は入力含めて15分。以前は半日がかりでした。

ステップ2:経費レシートの仕分けと勘定科目の自動判定

次に手間がかかっていたのが経費の仕分けです。レシートを見ながら「これは材料費?消耗品費?」と悩む時間が、実は一番無駄でした。

今は、レシートをスマートフォンで撮影し、Microsoft Lensでテキスト化したあと、その内容をCopilot(ブラウザ版のcopilot.microsoft.com)に貼り付けて仕分けてもらっています。

【プロンプト例②】
「以下は私が手作り雑貨をminne・Creemaで販売している個人事業主(青色申告・事業所得)のレシート一覧です。各品目について、確定申告で使う勘定科目(材料費・消耗品費・荷造運賃・通信費・広告宣伝費・雑費など)を判定し、表形式で出力してください。自宅兼作業場として按分計算が必要なものは備考欄に「按分必要」と記載してください。

・ユザワヤ 布地3種 4,800円
・ダイソー ジッパー袋・輪ゴム 330円
・ヤマト運輸 宅急便 520円
・Amazon レザークラフト用針 1,200円
・ドコモ スマホ料金 8,250円
・Adobe Lightroom月額 1,078円(商品撮影用)」

Copilotはこれに対して、各経費の勘定科目と按分の要否を的確に判定してくれます。Adobe Lightroomのような微妙なものも「広告宣伝費または通信費。商品写真撮影専用であれば全額経費計上可能、プライベート兼用なら按分」と丁寧に説明してくれました。

ステップ3:月次帳簿をExcelテンプレートで自動作成

Copilotに青色申告の帳簿フォーマットそのものを作ってもらいました。

【プロンプト例③】
「青色申告(65万円控除・複式簿記)に対応したExcelの現金出納帳テンプレートを作成してください。列は:日付・摘要・勘定科目(借方)・勘定科目(貸方)・借方金額・貸方金額・残高・備考。月末に合計行が自動で表示されるようにSUM関数を入れてください。また、1年分(1月〜12月)のシートを月別に作り、年間集計シートも加えてください。」

出力されたExcelファイルを使うことで、日々の入力作業がかなりシンプルになりました。毎月末に30分ほどかけてその月のレシートと売上データを入力するだけ。以前は「ためてから一気に処理」していたので、2月に膨大な作業が発生していたのですが、月次化することでその問題が解消されました。

ステップ4:消費税・源泉徴収の確認を都度Copilotに質問

個人事業主の税務でよくわからなくなるのが「この取引に消費税はかかる?」「源泉徴収はどう扱う?」という細かい部分です。以前はGoogle検索で調べていましたが、情報が古かったり、自分のケースに当てはまらない説明だったりして混乱していました。

今はCopilotに自分の状況を説明したうえで質問しています。「私は年間売上1,000万円以下なので免税事業者ですが、インボイス制度の影響は?」「minne経由の売上には消費税が含まれているの?」といった具体的な疑問に、状況に合わせた回答が返ってきます。もちろん、最終確認は税務署に問い合わせるか国税庁サイトで確認しますが、「まず概要を理解する」ための時間が大幅に削減されました。

ステップ5:確定申告書類の記入方法をステップバイステップで確認

実際の申告書(青色申告決算書・確定申告書B)の記入は、初めてだと本当に戸惑います。どの欄にどの数字を書くのか、計算順序はどうなっているのか。

【プロンプト例④】
「青色申告決算書の第1表(損益計算書部分)の記入方法を、ハンドメイド雑貨販売(事業所得)の個人事業主向けに、具体的な数値例を交えてわかりやすく説明してください。売上高120万円、材料費35万円、荷造運賃8万円、広告宣伝費3万円、消耗品費4万円、通信費(按分20%)1.8万円の場合の記入例も作成してください。」

Copilotは決算書の各項目を順番に説明しながら、実際の数値例を当てはめてくれます。「事業主貸」「事業主借」「元入金」といった独特の概念も、嚙み砕いた言葉で教えてくれるので、専門書を読むよりずっとわかりやすかったです。

ステップ6:e-Taxの事前準備リスト作成

e-Taxを使ったオンライン申告は、準備が煩雑で挫折しがちです。マイナンバーカード、ICカードリーダー、または2次元バーコードの設定……。Copilotに「今年初めてe-Taxを使う個人事業主向けに、申告当日までに準備するものをチェックリスト形式でまとめてください」と頼むと、漏れのないリストを作成してくれました。これで当日の「あれ、これどうするんだっけ」が激減しました。

ステップ7:来年に向けた経費管理習慣の構築

一番大切なのは、実は「毎年2月にまとめてやらない」仕組みを作ることです。Copilotに「ハンドメイド作家が月末30分で完結する経費管理の習慣化ルーティンを提案してください」と聞いたところ、週次・月次でやることが整理された実践的なルーティンが返ってきました。このルーティンを実践したことで、今年の申告準備は本当に4時間で完結しました。

失敗談と改善:うまくいかなかった3つのこと

失敗①:Copilotの回答をそのまま信じて経費計上してしまった

最初の頃、Copilotが「経費として認められます」と言ったものを無条件で信じていました。具体的には、作業BGM用に契約したSpotifyの月額料金。「業務中に使うから経費」という理屈でCopilotも「業務関連として計上可能」と回答していたのですが、念のため税務署に確認したところ、「雑費として計上することは可能ですが、プライベートとの按分が必要で、かつ業務との関連性を説明できる必要がある」とのことでした。

改善策: Copilotの回答はあくまで「出発点」として使い、金額の大きい経費や判断が微妙なものは必ず国税庁のサイト(タックスアンサー)か税務署の相談窓口で確認するようにしました。「CopilotはGoogleよりも詳しい検索エンジン」くらいのイメージで使うのがちょうどいいと気づきました。

失敗②:プロンプトが雑すぎて的外れな回答が返ってきた

最初は「確定申告のやり方を教えて」のような短いプロンプトを使っていました。すると回答が一般的すぎて、自分のケース(兼業・青色申告・複数プラットフォーム販売)に当てはまらない説明が多く、「なんだ、使えないな」と思っていた時期がありました。

改善策: 「私は〇〇という状況のハンドメイド作家です」という前提条件を必ず最初に書くようにしました。「副業として年間120万円の売上がある・会社員との二重申告・青色申告・minneとCreemaで販売・自宅兼作業場」という情報を冒頭に入れるだけで、回答の精度が劇的に上がりました。状況説明は長いほど良い、と実感しています。

失敗③:月次管理を3ヶ月で挫折した

「毎月末に30分で帳簿入力」という計画を立てたものの、10月・11月・12月とサボってしまい、結局1月に3ヶ月分をまとめてやるはめになりました。「習慣化できていれば4時間で終わるはずが、6時間かかった」という苦い経験です。

改善策: スマートフォンのカレンダーに「毎月25日・帳簿の日(30分)」という繰り返しリマインダーを設定。さらに、レシートをもらったらその場でMicrosoft Lensで撮影してOneDriveの「経費」フォルダに保存する習慣をつけました。「ためない・その場で撮る」の2ステップで、入力作業そのものが楽になりました。来年はもっとスムーズにできそうです。

成果の比較:Before/After

Copilot導入前後で、私の確定申告・帳簿管理がどう変わったかをまとめました。

項目

Before(2024年・Copilot未使用)

After(2025年・Copilot活用)

改善幅

確定申告準備の総時間

約40時間

約4時間

▲36時間(90%削減)

税理士費用

年間3万円

0円

▲3万円(100%削減)

売上データ統合時間

約8時間(手動)

約20分(Copilot支援)

▲約95%

経費仕分け時間

約12時間

約1時間

▲約92%

申告書記入・確認時間

約10時間

約2時間

▲約80%

勘定科目の調べ物時間

約6時間(Google検索)

約20分(Copilot質問)

▲約95%

月次帳簿の管理状況

年1回まとめて処理

毎月末30分で更新

習慣化に成功

申告ミス・記入漏れ

3件(税理士が修正)

0件(セルフチェック完結)

▲100%

特に大きかったのは「時間の解放感」です。以前は2月になると毎晩のように帳簿と格闘していましたが、今年は申告前日に3時間ほどかけて確認作業をしただけで完結しました。解放された時間は、新作の制作や写真撮影に充てることができています。

コスト面では、税理士費用の3万円がゼロになったのはもちろん、Copilotは私が使っているMicrosoft 365 Personal(月額1,490円)に含まれているので、追加費用は実質ゼロです。年換算で考えると、3万円の削減効果は非常に大きいです。

さらなる活用アイデア:経理以外でもCopilotが使える場面

経理・確定申告の効率化に成功してから、「ほかにも使えるんじゃないか」と試してみた活用法をいくつかご紹介します。

商品の価格設定シミュレーション

材料費・時間・プラットフォーム手数料・送料を入力して「この商品は最低いくらで売れば赤字にならないか」を計算してもらっています。「原価率30%以内にするためのアドバイスもください」と付け加えると、材料費の見直しポイントまで提案してくれました。

在庫管理と仕入れ計画

月次の売上データをもとに「どの商品カテゴリが最も利益率が高いか」「季節ごとに売れる商品の傾向」をCopilot in Excelで分析してもらいました。クリスマス前の10月・11月に布小物の売上が集中していることが数値で確認でき、仕入れのタイミングを前倒しすることで材料費を約15%削減できました。

商品説明文の改善

minneやCreemaの商品説明文をCopilotにレビューしてもらい、「購買意欲を高める表現に書き直してください」と依頼しています。「手作りの温もり」という漠然とした表現が、具体的な素材や製作工程を説明した文章に変わり、クリック率が上がった感覚があります。

来年の青色申告に向けた税務カレンダー作成

「個人事業主が2026年中にやるべき税務手続きと期限を月別でまとめてください」と聞いて、年間の税務スケジュールをExcelカレンダーに落とし込んでもらいました。「消費税の課税判定の確認タイミング」「減価償却資産を購入したときの記録方法」なども盛り込んでもらい、突発的な見落としが減りました。

来期の売上目標と損益予測

今年の実績データをもとに「売上150万円を達成するには月平均いくらの売上が必要か。また、そのために必要な出品数・在庫回転率の目安を教えてください」と聞くと、具体的な目標分解まで手伝ってくれます。数字に弱い私にとって、こういった「数値の翻訳」がCopilotのおかげでずっと楽になりました。

まとめ:道具を使いこなすのは、作家の仕事のひとつ

手作り雑貨を作ることと、税務処理をすることは、一見まったく関係のないように思えます。でも、個人事業主として活動している限り、経理と向き合うことは避けられません。そして、その時間をどれだけ短くできるかが、「好きな仕事に使える時間」に直結します。

Copilotは魔法のツールではありません。間違いもありますし、最終確認は自分でやる必要があります。でも「税務の知識がない自分が一人でやるよりも、はるかに速く・正確に」処理を進められることは間違いありません。私にとって、Copilotは「いつでも質問できる、親切なビジネスパートナー」のような存在になりました。

もしあなたも、毎年2月になると帳簿の山に埋もれているなら、まずは来月の経費仕分けをCopilotに手伝ってもらうところから試してみてください。「こんなに簡単になるの?」という驚きが、きっとあるはずです。作品を作る時間を、もっと増やしましょう。

※本記事で紹介しているCopilotの回答内容は参考情報です。税務に関する最終判断は、必ず国税庁のタックスアンサーや税務署の窓口でご確認ください。

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